――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  米連邦準備制度理事会(FRB)は景気が引き続き好調なのにもかかわらず、インフレ率が低迷していることを懸念している。FRBはいったい、このジレンマにどのような手を打つべきなのだろうか。  今のところ、FRBは様子見を決め込んでいる。連邦公開市場委員会(FOMC)は1日まで2日間にわたって開いた会合で政策金利を据え置き、将来の金利調整を「忍耐強く」判断する姿勢を改めて示した。次回6月の会合でも金利を据え置く可能性が高いことを示唆した形だ。