米連邦準備制度理事会(FRB)は景気が引き続き好調なのにもかかわらず、インフレ率が低迷していることを懸念している。FRBはいったい、このジレンマにどのような手を打つべきなのだろうか。今のところ、FRBは様子見を決め込んでいる。連邦公開市場委員会(FOMC)は1日まで2日間にわたって開いた会合で政策金利を据え置き、将来の金利調整を「忍耐強く」判断する姿勢を改めて示した。次回6月の会合でも金利を据え置く可能性が高いことを示唆した形だ。一方で、1-3月期(第1四半期)にインフレ率が低下したことにも言及している。これは懸念される動向だ。FRBが重視するインフレ指標の個人消費支出(PCE)価格指数は、食料品とエネルギー品目を除いたコア指数が3月に前年同月比1.6%上昇。2018年12月の2%上昇から伸びが鈍化した。
FRB悩ます低インフレ、打つ手はあるか
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