米グーグルがサブスクリプション(定額課金)型の音楽配信サービスで苦戦していることが、関係筋の話で分かった。旗艦サービスである「ユーチューブ・ミュージック」の強化から1年たつが、グーグル全体の有料音楽サービスの契約者数はここ4カ月、伸びがほぼ横ばいにとどまっているという。音楽配信サービスの低迷は、グーグルの重要部門の一つであるユーチューブが直面する直近の課題だ。グーグル幹部は先週、1-3月期決算が市場予想を10億ドル(約1100億円)下回った要因のひとつとして、ユーチューブの伸び鈍化を挙げていた。さえない決算を嫌気し、親会社アルファベットの株価は1日としては約7年ぶりの下げを記録した。グーグルは昨年5月、ユーチューブ・ミュージックのアプリに月額10ドルのプレミアムサービスを導入するなど、一連の新サービスを打ち出した。スウェーデンの音楽配信サービス大手スポティファイやアップルの音楽配信サービス「アップル・ミュージック」に対抗することが狙いだ。新サービスを開始して以降3月までの契約者数は、世界全体で約600万人増の1600万人。関係筋によると、同期間にアップル・ミュージックとスポティファイは約1000万人、約2000万人それぞれ伸びた。
グーグル「有料」音楽配信サービスが苦戦 契約者数伸び悩む
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