米半導体大手インテルのボブ・スワン最高経営責任者(CEO)は、悪材料を早めに開示する術を心得ているようだ。1月末にCEOに就任したばかりのスワン氏は、過去4カ月足らずにそれを実行する機会が何度もあった。先月の決算発表後の電話会見では、通年の業績見通しを引き下げた。メモリー価格の下落とサーバー向けプロセッサー需要の軟調が主な理由だった。8日のアナリスト向け会議では、向こう3年間の利益成長率が「1ケタ台前半」になるとの見通しを示した。半導体製造プロセスの更新を急ぐことで、粗利益率も圧迫されているとしている。スワン氏のコメントは株式市場の取引終了前だったため、インテルの株価は午後の取引で2.5%の下落となった。翌9日午前の取引ではさらに6%下げた。