【ユニオンシティ(米ニュージャージー州)】ロバート・ウォーターズ小学校の一室に3年生の児童2人が座っている。子どもたちの前に置かれているのは高さ61センチほどのロボット「Milo(マイロ)」だ。  自閉症セラピーの一環として利用されるマイロは手や眉を動かしたり、まばたきをしたり、視線を合わせたりすることができる。  「きょうは会話についてもっと話しましょう」。少年のようなマイロの声はコンピューターで生成したもので、話す速度は通常の8割に抑えられている。「会話をしている人は、相手に質問をするかもしれません。