「コミュ力が低い子」の親が無意識で繰り返している“NG習慣”とは?「スマホ以前」だったら当然見ていたはずの時間、見る機会が減ってきている(写真はイメージです) Photo:PIXTA

新年度がスタートして1カ月。「うちの子、会話が一方通行でお友だちと仲良くできない」「友だちの輪に入っていけないわが子が心配」という親御さんも多いのではないでしょうか。お母さんサポートの専門家でプロコーチの田嶋英子さんは「大丈夫!遊びながら、暮らしながら、コミュニケーションは上手になります」と断言します。そこで今回は田嶋さんの近刊『「うちの子、コミュ障かも?」と感じたら読む本』(青春出版社)から、今日からわが子のコミュ力を伸ばす“ちょっとした親の習慣”について抜粋して紹介します。

スマホを見ながら、子どもに返事していませんか

 上手に話す、きちんと聞く、これができることを、コミュニケーションが上手いと思っている人が多いです。でも、その前に、大事なことがあります。意外に思われるかもしれませんが、コミュニケーションの最初のステップは、「話す」ではないのです。

 実は、コミュニケーションの最初のステップは、「見る」ことです。相手を見て、「観察する」こと、これがすべての基本になります。

 たとえば、学校から帰ってきたばかりで、お腹が空いている、疲れているみたい。そんなときはすぐに本題に入らず、おやつでも食べてちょっと回復するのを待ったりしてますよね。今、気持ちがイラついている、他に気にかかることがある、そんな様子を見たら、話し方を少し変えたりしていませんか?