【5周年ベスト】パナソニックの“老衰危機”を4年前に詳報!コンサルと商社、今の「勝ち組」の生態にいち早く着目【DOL】

2024年6月、ダイヤモンド・オンラインの有料サブスク版「ダイヤモンド・プレミアム」が始まって5年がたった。その間、総読者は9万148人(21年比2.5倍増)となり、特に有料デジタル版読者はおよそ26倍と大幅に増えた(ABC調査)。また、24年は大正2(1913)年に創刊したダイヤモンドの111周年でもある。そこで、5年間を振り返り、今回は2020年に読者の支持を集めたベスト特集を紹介していく。5周年記念として、パナソニックやコンサル、商社などを取り上げた特集の一部記事は1カ月の期間限定で無料公開するので、この機会に「ダイヤモンド・プレミアム」の珠玉の記事を試し読みしてみてほしい。

2020年に読者の支持を集めた特集は
パナソニックとコンサル、大手商社

 パナソニックホールディングス(HD)は2024年6月24日、定時株主総会を開いた。24年3月期の業績は、売上高が前期比1.4%増の8兆4964億円、純利益が過去最高の4439億円となるなど好調だった。ところが、対照的に時価総額は国内電機大手7社中6番目。総会では、低迷する株価に対して株主からは厳しい声が寄せられたという。実は、過去最高益は米インフレ抑制法の補助金の効果で利益が押し上げられたに過ぎない。実際、25年3月期の純利益は3100億円と前期比30%減となる見通しなのだ。株価は約1年前より20%強も低い水準となっている。

 パナソニックHDに対する市場の評価が低いのは、同業他社に比べて、なかなか収益力を強化できないことに尽きるだろう。中期経営計画では24年度までの3年間で「累積営業キャッシュフロー2兆円、累積営業利益1.5兆円、ROE10%以上」の目標を掲げている。このうち営業キャッシュフローは達成する可能性が高い。しかし、累積営業利益は3年間で約1兆円程度、24年度のROEも7%程度にとどまる見通しだ。

 また、電気自動車(EV)向けが中心の電池事業について、31年3月期までに売上高3兆円超を目指す計画を、事実上先送りにすると発表してもいる。こうした状況も踏まえ、パナソニックHDの楠見雄規社長兼グループCEOは、「期待に応えられなかった」と陳謝したほどだ。

 実は、4年前にダイヤモンド・オンラインで人気を集めたのが、こうしたパナソニックの「苦悶」にいち早く焦点を当てた特集だった。特集『パナソニック 老衰危機』では、創業100年超の名門電機、パナソニックが「老衰」の危機にひんしていること、世界で勝てる製品・サービスがなく、成長戦略を描けない非常事態に陥っていることをまとめている。

『パナソニック全カンパニー沈没の大誤算、日立・ソニーと明暗を分けた「元凶」』では、なぜパナソニックは凋落したのか、競合の日立製作所やソニーと比較しながら、日系電機大手の明暗を明らかにしている。そして、『パナ「街のでんきやさん」が絶体絶命、家電王国は崩壊寸前』では、祖業の家電事業にフォーカス。「営業の松下」の代名詞である日本最大の地域店網が、その地位を脅かされていることをレポートした。※こちらの2本は、1カ月の期間限定で無料公開中

 パナソニック特集と同じく20年に高い人気を集めた特集が、コンサル業界にスポットライトを当てた『コンサル激変』だ。東大や京大をはじめとした優秀な学生の就職先として、また、転職活動でも人気が沸騰し始めていたコンサルティング業界について、そのトレンド、人材の事情、代表企業のトップインタビューから炙り出している。

 そもそも、コンサル業界とはどのようなものか。戦略系、総合系など、各社の違いと特徴を紹介した『アクセンチュアが規模拡大で成功する理由【コンサル業界俯瞰マップ】』をまずは、読んでみてほしい。※1カ月の期間限定で無料公開中

 本特集では、急成長するコンサル業界の変化をつぶさにとらえている。実は、花形職種としてのコンサルのイメージはすでに過去のものになりつつあり、コンサルに求められる役割が様変わりしているという。

 そうした状況を、内部関係者への徹底取材で明かした記事、『コンサル業界に迫る3つの激変、「デジタル化」が生死を分かつ』『マッキンゼーは20代で年収1000万円超も、コンサル「年収&キャリア」の実態』『コンサル転職・入退場の実情、キャリアアップの「黄金ルート」とは』も必読だ。これらの3本も、1カ月の期間限定で無料公開する。

 なお、コンサル業界については連載『コンサル大解剖』にて、大乱戦期を迎えたコンサルビジネスの最前線を追っている。そちらもチェックしてほしい。

 さて、コンサルが平成~令和にかけた比較的新しい時代のビジネスエリートであるならば、昭和の時代から日本経済をけん引してきたエリートといえば「商社マン」だろう。

 高給で就職人気の高い総合商社を、「日本に残された最後の旧来型エリート集団の象徴」として特集した、『最後の旧来型エリート 商社』も20年に高い人気を得た。万年業界4位だった伊藤忠商事を業界トップクラスに引き上げた岡藤正広会長CEO(最高経営責任者)の単独インタビューなども掲載している。ただし、この特集は決して、商社の強みや良い面だけを報じているわけではない。

『三菱商事が業界盟主から「陥落」する日、旧来型エリートの迷走と凋落』では、常にトップ商社に君臨し続けた三菱商事の株価が急落し、時価総額で伊藤忠商事に追い抜かれようとしている異変を詳報した。それは当時のコロナショックによる偶発ではなく、三菱商事の迷走ぶりを見れば必然の成り行きだったという。

 加えて、『墜ちた商社の神通力、諜報力劣化に見る旧来型エリートの末路』では、総合商社の最大の強みである「諜報力」に陰りが見え始めていることから、その背景を探ったものだ。そうした商社の人材、特に人事や出世事情を赤裸々に紹介した記事、『商社の「出世事情」が激変!花形部門vs傍流部門、下剋上の歴史』も是非、一読してほしい。※こちらの2本は、1カ月の期間限定で無料公開中

 また、総合商社だけでなく専門商社にもスポットを当てた記事、『「専門商社」ランキング、鉄鋼・繊維・食品…奥深さでは総合商社を凌駕』では、奥深き専門商社の世界を117社のランキング形式でお届けする。※1カ月の期間限定で無料公開中

 データで迫る、忖度なしで迫る、企業産業の最深部に迫るの3大「迫る」を掲げ、人気を集めている「ダイヤモンド・プレミアム」の珠玉の記事を是非、読んでいただきたい。

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