コーヒーは1日何杯までにするべき?飲み過ぎは「急性中毒」で死に至る危険も写真はイメージです Photo:PIXTA

適度なカフェイン摂取は眠気を覚まし、脳を活性化させると言われている。しかし、取り過ぎると中毒になる危険性もあるという。カフェイン摂取によるメリットやデメリット、適切なカフェイン摂取量などについて解説する。(取材・文/日本文章表現協会代表理事 西田延弘)

コーヒー以外で
カフェインが含まれているものは?

 カフェインを含む代表的な飲み物に、コーヒーがある。毎朝の1杯で目を覚ます人や、仕事中に飲んでリフレッシュする人も多いだろう。しかし他にも、さまざまな飲み物や食べ物にカフェインが含まれている。

「エナジードリンクやコーラなどの炭酸飲料、意外なところでは、チョコレートや、解熱鎮痛剤や風邪薬などにも含まれています」と話すのは、湘南医療大学薬学部薬理学研究室教授の舩田正彦先生。

 カフェインが含まれている主な食品と含有量は、次の表のとおりだ。

(出所)「日本食品標準成分表2020(八訂)」(文部科学省)、「高カカオをうたったチョコレート(結果報告)」(厚生労働省)、「市販11製品の成分表示等(2015年12月22日)」(農林水産省)

 例えばエナジードリンクのように、添加したカフェインを一定量以上(100mlあたり21mg以上)含む清涼飲料水については、「カフェインを多く添加した清涼飲料水(いわゆるエナジードリンクを含む)の表示に関するガイドライン」にしたがって、1本に含まれるカフェイン量を表示するように定められている。

「しかし、チョコレートなど、明確な表示が義務化されていないものも多くあります。知らないうちにカフェインを摂取していることもあるのです」