――筆者のジェラルド・ベーカーはWSJエディター・アット・ラージ ***  近代政治学において誰もが知っていることの一つは、次の選挙や、その後の長期的トレンドのカギとなるのは若い有権者の台頭であるということだ。われわれは、より革新的な価値観を持ち、投票行動ではより民主党寄りの若い世代が未来を握っているという考え方に慣らされてきた。われわれは若者の姿勢に適応しなければならず、さもなくば死ぬ(間もなく自然にそうなるが)しかないという考えだ。  しかし、少なくとも厳密に人口動態、人口統計の面から見ると、こうした考えは全く間違っている。政治的に見れば、高齢者が未来なのである。