一般向け新業態「WORKMAN Plus(ワークマンプラス)」がヒットし、業績が絶好調のワークマン。しかし、従来の顧客層であるブルーワーカーの減少や、アパレルの飽和、消費拡大の足踏みなど、環境は決して楽観できない。職人向けアパレルの雄は、どこへ向かおうとしているのか。4月にトップに昇格した小濱英之社長を直撃した。(聞き手/ダイヤモンド編集部 相馬留美)

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今後の出店はすべて「WORKMAN Plus」

ワークマンの小濵英之社長
こはま・ひでゆき/1969年生まれ、群馬県出身。89年、高崎商科短期大学商学科卒業。90年入社。商品部海外商品部部長、商品部長、スーパーバイズ部長を経て、17年に取締役、19年4月より現職 Photo by Rumi Souma

―― 一般客向けの新業態「WORKMAN Plus(ワークマンプラス)」が絶好調です。

 今後の出店は、フランチャイズも含めすべてワークマンプラスで出します。ただ、最も大事にしているお客様は「プロの職人」。これはブレません。「俺たち向けの商品が減った」と言われることは、会社にとって良い方向ではない。あくまでも、プロ向け商品のお店であって、一般の方が求めるカジュアルな商品は、プロ向け商品の派生です。

 そういう意味で、子ども向けの商品を作ることは今は考えていません。要望はとても多いのですが、「子ども用」と限定すると商品性がボケ始めてしまいそうだと考えます。ですので、男性用から派生させた女性用、その女性用のサイズ展開を広げていき、子どもにも共用できるような形にしていこうと考えています。

――広告宣伝をほとんど実施していません。

 だって、(広告宣伝費は)全部商品の原価に乗ってくるんですよ? 同じ理由で、社内でも取引先との接待や贈答品の受け渡しは一切禁止です。社員の給料も安かったのですが、14年度から「年収を今より100万円アップさせる」と経営側が宣言し、18年度に全員が100万円上がりました。

――ヒット商品の生み方は。