ロシア当局は逮捕した著名記者に対する麻薬関連の容疑を取り下げ、自宅軟禁措置を解除した。逮捕を巡って国内のメディアや議員などに加え海外からも批判が高まる中、異例の方針転換となった。独立系ニュースサイト「メドゥーザ」のジャーナリストで調査報道で知られる、イワン・ゴルノフ記者(36)は6日、麻薬所持などの容疑で拘束された。8日には裁判所によって2カ月の自宅軟禁が言い渡された。ゴルノフ氏には20年の禁錮刑が科される可能性があった。ロシアではメディアの多くが独立性を維持するための戦いを続けており、ゴルノフ氏の逮捕は業界に衝撃を与えた。ウラジーミル・コロコリツェフ内務相は声明を発表し、証拠不十分でゴルノフ氏に対する手続きを中止する決定が下ったとした。
ロシア、逮捕記者の容疑取り下げ 高まる批判の最中
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