シリコンバレーのスタートアップ企業、パイロットAIが初の大口出資を受けたのは、中国系ベンチャーキャピタル(VC)のデジタル・ホライゾン・キャピタルからだった。だが昨夏までには、その出資を引き揚げて欲しいと考えるようになっていた。  パイロットAIの業務に詳しい複数の関係者によると、同社は米国防総省の仕事をきっかけに人工知能(AI)ソフトの米政府向け販売を拡大しようとしていたが、その努力がデジタル・ホライゾンと中国政府のつながりで台無しになることを懸念していた。株を手放すことを要請されたデジタル・ホライゾンの張首晟・会長は怒って拒否したという。