【テヘラン】日本の首相として41年ぶりにイランを訪問した安倍晋三首相。米国とイランの架け橋になることを目指したが、両国の対立が一段と不安定さを増すなど、中東和平の調停役としてのデビューは厳しい結果に終わった。  安倍氏は12日、日本と良好な関係を築いてきたイランを訪問。だが14日に東京に戻る頃には、日本のタンカー船がオマーン湾で攻撃を受けて炎上していた。マイク・ポンペオ米国務長官は「自由を愛する国への理不尽な敵対行為」としてイランを糾弾する一方、イランの最高指導者アリ・ハメネイ師は米国との対話はあり得ないと言明した。