アクティビスト(物言う株主)のダニエル・ローブ氏が再びソニーに分社化を提唱している。全ての要求が通ることはないかもしれないが、おそらく手ぶらで帰ることにもならないだろう。日本時間の14日早朝、ローブ氏率いるヘッジファンドのサード・ポイント(米ニューヨーク)はソニーの投資家向けに公開書簡と108ページにわたるプレゼンテーションを送り、ハイテク複合企業である同社の価値を引き出す方法を提案した。提案の柱は半導体部門のスピンオフ(分離・独立)だ。ローブ氏がソニーに事業の分離を提案するのはここ6年で2度目だ。2013年には、ハリウッドの制作スタジオや有力音楽レーベルからなるエンターテインメント資産の少数株式を売却すべきだと主張していた。だが主張は通らず、サードポイントは14年にソニー株を売却した。
ソニーの分社化提案、物言う株主が改革をひと押し
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