――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  5月の中国経済統計は、それ以前に発表された貿易と企業に関する統計と同様に、今年に入り見通しの上向いたかに見えた同国経済が大きく後退しかねないことを確かめる内容だった。一段の金融・財政支援が避けられない情勢だ。  今年初めの成長データは大型減税などの特別要因に大きくゆがめられ、経済を実態より好調に見せた。この点を考慮しても、14日発表された5月の数字は一段の景気鈍化を指し示した。