そろそろ夏期休暇の予定に思いを馳せている人も多い頃かもしれない。海外旅行の際に必ず気になるのが為替レートだが、「エイビーロード海外旅行調査2012」(運営元:リクルート)が、円高を理由に海外旅行を検討している人が増えるのは「1ドル=82円」という調査結果を発表した。調査では、同行者別の渡航先ランキングなども確認することができる。

 調査対象は、マーケティングリサーチ運営会社インテージの「インテージ・ネットモニター」(関東・関西・東海の3地域)より抽出した「2011年の海外旅行経験者」。8495人を対象に調査を行い、5241人から回答を得た。調査集計数は5077人。調査期間は2012年3月21日~23日。調査方法はインターネット。

渡航先人気トップは韓国
実際の満足度は!?

 調査によると、2011年の渡航先で最も多かったのは「韓国」。2008年から4年連続での1位となった。昨今の“韓流ブーム”の影響に加え、渡航距離の短さも人気の理由だろう。

 渡航先の「総合満足度ランキング」では17位と振るわなかったが、「項目別満足度ランキング」では「食事」の項目で1位、「買い物」で5位となっている。同行者別の渡航先でも、「ファミリー(親連れ家族)」「夫婦」「カップル」「友人」「一人旅」で1位となった。「ファミリー(子連れ家族)」は1位が「ハワイ(オアフ島)」だったが、2位が韓国だ。唯一、「ハネムーン」のみ、ベスト10内に入っていない。“気軽にいける海外”というイメージが強いと推定できるが、「項目別満足度ランキング」のベスト10内に韓国が入っていないのはやや気になる点だ。

 渡航先の「総合満足度ランキング」でトップとなったのは、「東ヨーロッパ諸国」。2位は「その他西ヨーロッパ諸国」で、ヨーロッパの根強い人気が伺える。この2地域は、「項目別満足度ランキング」の「観光・鑑賞」で、1位と2位にランクイン。ただし、「食事」「買い物」「ナイトライフ」ではベスト10に入っていない。ヨーロッパは日本から遠く、まとまった休みがないと行きづらいが、“目で楽しむ”旅として最適であり、その非日常感が好まれるのかもしれない。