中国のLCC春秋航空が
茨城、香川、佐賀空港に就航
先日、日本に就航するLCC(ローコストキャリア)のひとつで、中国の「春秋航空」に搭乗した。結果からいえばサーチャージ・空港税込みで片道1万円でオツリが来るのはお得で、サービスも普通でよかった。
筆者自身は中国国内線で春秋航空を何度か利用したことがある。飛行中には実演つき機内販売を行い、スピーカーから延々と実演販売の声が流れてくるので、寝ることもパソコンを拡げて仕事することもできなかったが、国際線では賑やかな機内販売も行われず、杞憂に終わった。
その春秋航空が就航する日本の空港が、茨城、香川、佐賀各空港だ。愛郷心ある人には申し訳ないが、この3空港の名前を聞くと、微妙だと思うかもしれない。もし、あなたがどこかの国に旅行するとしたら、たとえば国の雰囲気がわかるソウルのような首都や、ホーチミンシティのような華のある商都や、ヴェネツィアのような古都や、プーケットのようなビーチリゾートや、ロサンゼルスのようなテーマパークがある都市を選ぶのではないだろうか。日本でも日本の代表たる都市や観光地に行きたいのではないだろうか。
それでも佐賀発の飛行機に搭乗したところ、搭乗率はほぼ100%、その3分の2は中国人、3分の1は日本人、あとは若干の西洋系、インド系もいた。
春秋航空は上海を拠点にするが、上海発の航空便とはいえ中国全土の乗客が利用している。春秋航空は春秋旅行社傘下のLCCであり、春秋旅行社では「長崎・熊本・福岡・佐賀4泊5日」「長崎・熊本・別府・福岡5泊6日」「東京・富士山・京都・大阪・香川5泊6日」といった商品が発売されている。ツアー参加者が多いが、安さに惹かれた個人旅行者も少なからずいる。各席に用意された機内誌では、本職がライターの筆者ですら感心するほどに、就航したばかりの香川や佐賀の魅力を紹介していた。