危ない交差点ランキングPhoto:PIXTA

「痛ましい」としか言いようがない交通事故が相次いで起きている。その中でも特に交差点では多発しており、対向車や右折先を通行する歩行者など、見るべきものが多い「右折時」が危険だ。交通事故をなくすにはどうすれば……待ったなしの、交通事故防止を考えた。

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都市部で事故が多発する交差点/東京都(AERA 2019年6月17日号より)都市部で事故が多発する交差点/東京都(AERA 2019年6月17日号より) 
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 毎年のように事故が多発する交差点もわかっている。一般社団法人「日本損害保険協会」が、07~16年の過去10年間に都道府県別ワースト5に5回以上入った交差点を「“常連交差点”リスト」として公開している。その数、全国に91カ所。

 愛媛県松山市の「天山(あまやま)交差点」は超常連交差点の一つ。10年続けて、都道府県別ワースト5にランクインした。松山市中心部と松山自動車道の松山ICを結ぶ国道33号と、松山環状線が交差する十字路。16年には追突事故が5件、右折時の事故が3件起きた。道路を管理する松山河川国道事務所によれば、ドライバーに注意を促すLED標識の設置や、見通しをよくするため高い木を伐採するなど対策を打っているという。

 一方、地域特有とされる交差点内での危険な運転も問題視されている。