ニューヨーク市議会衛生委員会の公聴会で18日、フォアグラの販売を禁止する条例案を巡り農家と動物愛護活動家が意見をぶつけ合った。違反者には最高1000ドル(約108万円)の罰金が科されるこの条例案により、メニューの変更を余儀なくされるのは少数の高級レストランに限られる。しかし、数少ない米国のフォアグラ生産者の一部であるハドソンバレーの家禽(かきん)農家は、大きな影響を受ける。フォアグラはガチョウやアヒルの肝臓で、それらの鳥に1日に何度も強制的に餌をやり、肝臓を通常の10倍に肥大させる。動物愛護活動家や法案の提唱者であるカリーナ・リベラ市議会議員(民主)はこうした生産慣行を残酷だとみており、フォアグラはごく少数の人にしか食されない高級食材だと指摘している。同氏は1月に法案を提出した。
NYフォアグラ禁止条例案で激論 農家と動物愛護家
残酷との指摘に生産者は反論
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