フェイスブックはイメージ刷新に向けて多額を投じる計画だ。しかし、他社の広告販売で富を築いた巨大ソーシャルメディア(SNS)でも、自社のブランディングへの投資は実を結ばない可能性がある。フェイスブックは今月ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に対し、長期的にユーザー基盤を確保する取り組みの一環として、向こう2~3年で広告費を2倍以上に増やし、消費者に直接訴求する「DTC広告」に力を入れていくと述べた。フェイスブックは昨年のプライバシーやデータを巡る不祥事を受け、広告主と消費者双方からの信頼回復に向けて既に数十億ドルを投じている。こうした投資にもかからず、アナリストはフェイスブック本体の人気は減少し続けるとみている。現段階では、信頼はフェイスブックがお金で買えるものではないのかもしれない。