フェイスブックは暗号通貨ベースのネットワークで金融システムを革新するという壮大な計画を持つ。だがまずは、人々に使ってもらわなければならない。  フェイスブックの仮想通貨「Libra(リブラ)」を巡る計画は、ビットコインの基盤技術に消費者を慣れさせるための、これまでになく野心的な取り組みとなる。リブラの発行へ向け、決済ネットワーク大手の米ビザやマスターカード、ペイパル・ホールディングス、ウーバー・テクノロジーズなど二十数社が提携している。フェイスブックの最終的な目標は、消費者が日々の金融取引の中でとりわけ支払いや買い物、海外の家族への仕送りにリブラを使うようになることだ。