コリン・キャパニック氏はもはやクオーターバックではないかもしれないが、彼はナイキに指示を出している。米スポーツ衣料・靴大手ナイキは今週、ベッツィ・ロス国旗(ベッツィ・ロスが作ったとされる最初の星条旗)をデザインに取り入れたスニーカーを発売する予定だった。しかし、サンフランシスコ・フォーティーナイナーズ元選手のキャパニック氏は、これに反対した。エア・マックス1USAは、独立に参加した13の植民地を示す13の白い星が環状に配置された建国時代の米国旗をデザインに使用していた。このスニーカーは7月4日の独立記念日の祝日に発売される予定だったが、日の目を見ないことになった。われわれは、ナイキ幹部らの当初の愛国的感情について、誠意あるものだったとの前提でそれを称賛する。しかし、彼らは熟慮を欠いていた。同社は昨年、キャパニック氏の白黒写真と「すべてを犠牲にすることを意味するとしても、強く信じるものがある」との言葉を前面に打ち出した広告キャンペーンを開始した。
【社説】愛国心をめぐるナイキの「失策」
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