情報発信者であればこそ、
ブログを活かさない手はない。
ブログ(日記風の簡易ホームページ)を通じて情報発信する人が激増している。サイバーエージェントのブログサービス「アメーバブログ」も例外ではなく、会員数はじつに147万人に上る。
一見すると、利用者が好き勝手に情報発信しているブログが少なくないが、なかにはビジネスシーンで活用されるものも着実に増えている。
自身もブログ「渋谷ではたらく社長のアメブロ」を書き続けている藤田晋・サイバーエージェント社長は、「ブログ活用法に着目する年配のビジネスマンが増えてきた」と指摘する。
とりわけ、情報の発信者にとって、ブログの効用は大きい。
おおまかな活用法は三つある。
第一に、上司・部下の意思疎通のために使える。たとえば、サイバーエージェント社員のほとんどが、藤田社長のブログを閲覧している。ブログ上で「企業の方向性、社長の考え方」を記せば、経営の意志統一が図りやすいし、情報共有化も進む。
経営者でなくとも、部下に自分の思いをより明確に伝えたい管理職は多いだろう。ブログ上で書いたことは公約となり、適度なプレッシャーともなる。電子メールのやり取りができれば、ブログを立ち上げることは、まったく難しいことではない。
逆もまた真なりで、藤田社長は社員ブログの熱心な読者でもある。