時間管理を成功させるカギは
物事に必ず「期限」を設けること

渡邉美樹・ワタミ社長 会社設立から20年、外食ベンチャーとして急成長したワタミは、いまや、農業、介護、教育と、事業領域を拡大させており、2007年3月期の売上高(見込み)は1000億円の大台に迫る。

 これだけの大組織を運営するだけでも大変なのだが、渡邉美樹・ワタミ社長の仕事はこれだけではない。日本経済団体連合会(経団連)理事や、内閣官房「教育再生会議」の有識者メンバーに名を連ねるなど、財界・政界活動へも仕事の幅を広げ、猫の手も借りたいぐらいの忙しさだ。

 そんな、多忙を極める渡邉社長の時間管理術は、非常にユニークである。あらかじめ将来の目標を設定し、「物事に期限を設ける癖をつける」(渡邉社長)。

 ワタミの場合、長期的には2020年に売上高1兆円の目標を掲げている。これを達成するためには、どうすべきか。逆算したうえで時間管理に反映させるのだ。