米カンザス州のクリス・コバチ元州務長官(53)が8日、連邦上院選への立候補を表明した。共和党内では、これまで同党にとって盤石だった選挙区で、党内分断につながるコバチ氏の出馬によって議席を失う可能性があるとの懸念が広がっている。不法移民の積極的な取り締まりを最優先課題として公約に掲げるコバチ氏は、同州レブンワースのコミュニティーセンターで行われた集会で支持者らに対し「われわれの国境は侵略されつつある」と訴えた。また数日前にドナルド・トランプ大統領と不法移民について電話で話したと明らかにし、「上院で先頭に立つ人を大統領が必要としていることが非常に明確になった」と語った。コバチ氏は8日、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、トランプ氏と4日に電話で話し、上院選に立候補する意向を伝えたと明らかにした。ただ予備選でトランプ氏が自身を支持するかについてはコメントを控えた。
カンザス州のコバチ元州務長官、上院選に出馬表明 懸念の声も
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