【テヘラン(イラン)】イランの資金調達ルートを細らせようと米国が制裁強化に動く中、サイード・モハンメド氏(50)は自国経済の血流が滞らない手だてを探すために奔走している。  同氏はイランの軍事組織イスラム革命防衛隊(IRGC)のエンジニアリング部門である「ハタム・アンビヤ建設基地」の新トップに就任。米国が課す前例のない経済的圧力の影響を和らげることを目指す。同氏は別のIRGC関連企業の責任者として洗練されたショッピングモールやレストラン、ゴルフリゾートなどを建設し、イランの消費者の心をつかんだことで名を成した。