米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は11日、世界経済成長ペースの鈍化や貿易摩擦を巡る不透明感が漂う中、月内に利下げに踏み切る可能性があることをあらためて強く示唆した。パウエル氏は上院銀行委員会での証言で、世界経済を巡るさまざまな懸念が米国の見通しを圧迫しているとした上で、FRBは「景気拡大を維持するため、必要に応じて行動する」意向だと語った。この発言について、投資家は次回7月30・31日の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げされる公算が大きいことを意味するものだと解釈した。パウエル氏は「米国経済は非常に好調だ。われわれはツールを使って、この状態を維持したい」と述べ、前日の下院金融サービス委員会での証言とほぼ同じ内容を繰り返した。
パウエルFRB議長、月内利下げを強く示唆 議会証言2日目
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