米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長と米議会の共和・民主両党議員は、フェイスブックが仮想通貨(暗号資産)「リブラ」を立ち上げる計画について幅広い懸念を表明した。このプロジェクトが議会と規制当局による厳しい調査に直面する可能性があることが浮き彫りになった。パウエル氏は11日、上院銀行委員会での証言で、フェイスブックが目標に掲げている日程に沿ったリブラ立ち上げの実現可能性について疑念を表明した。「リブラは多くの深刻な懸念を引き起こしているというのが、われわれの一致した意見だと思う。プライバシー、マネーロンダリング(資金洗浄)、消費者保護、金融の安定などへの懸念がある」と述べた。また「この計画を進める前に、徹底的かつ公開された評価と審査が必要になる」との見解を示した。