米動画配信大手ネットフリックスは人気ドラマ「13の理由」に含まれる自殺シーンを削除する。事情に詳しい関係者らが明らかにした。作品に対しては以前からティーンの自殺リスクを助長するとの指摘が聞かれていた。同名小説に基づく「13の理由」は、自殺した女子高生がその理由などをテープに録音し、クラスメートらに送付するストーリー。第1シーズンの最終話には女子高生がバスタブ内で手首を切るシーンが含まれる。事情に詳しい1人の関係者によれば、削除されるシーンは16日放送分となる。ドラマを制作したバイアコム傘下のパラマウント・テレビジョンも削除に賛成しているという。ネットフリックスはこの件についてコメントを控えた。作品は高い評価を受けた一方、自殺を美化しているとして一部の医療従事者などから批判を受けていた。2年以上前から視聴が可能なテレビ番組の一部が変更されるのは異例。人気番組「ザ・シンプソンズ」のプロデューサーらが、歌手マイケル・ジャクソンさんの出演する回を削除するなど、放送後に新たに浮上した懸念に対応するケースはある。