米議会上院の銀行委員会は16日、フェイスブックの仮想通貨「リブラ」の立ち上げ計画について公聴会を開催した。委員会の有力民主党議員からは、フェイスブックは自前の仮想通貨を運営させるほどの信用には値しないとの指摘が聞かれた。シェロッド・ブラウン上院議員（民主、オハイオ州）は、フェイスブックの市場での地位や交流サイトの乱用を食い止められなかった問題を踏まえると、電子商取引における同社の役割の拡大につながり得るような仮想通貨を運営する権限は与えられないとの見方を示した。ブラウン氏は「フェイスブックはマッチを手にした子どものように次から次へと家に火をつけておいて、放火を全て学習体験だと称した」と断じた。公聴会にはフェイスブックの幹部デビッド・マーカス氏が出席した。