欧州連合(EU)の独占禁止当局である欧州委員会は17日、米アマゾン・ドット・コムとサードパーティーの小売店とのやり取りを巡る正式調査を立ち上げると表明した。アマゾンが市場の提供者と、自ら商品を販売する小売業者という二重の役割を乱用しているかどうかを調べる。アマゾンが出品者から集めた極秘データを利用して出品者に対抗しているかどうかが焦点。アマゾンがある商品についてデフォルトとなる販売元を決める際、どのようなデータを使っているかにも注目する。調査は正式な申し立て、制裁金、事業改善命令につながり得るが、取り下げの可能性もある。アマゾンの広報担当者は「当社は欧州委員会に全面的に協力する。引き続きあらゆる規模の企業の成長を後押しするために励む」と述べた。