米IBMが17日発表した4-6月期(第2四半期)決算は、4四半期連続の減収となった。ジニ・ロメッティ最高経営責任者(CEO)の就任から約7年がたつが、クラウドサービスなど時流に適応するための経営改革は苦戦を強いられている。利益は3.9%増の25億ドル、利益率も改善した。だが売上高は市場予想通り、4.2%減の191億6000万ドルとなった。1株利益は2.81ドル。調整後ベースでは3.17ドルで、こちらは市場予想を上回った。クラウド事業は5%増収となったものの、直近の四半期で41%の伸びを記録したマイクロソフトには遠く及ばない。IBMは企業のクラウドシフトが進む中で、マイクロソフトとアマゾン・ドット・コムに水をあけられている。