仕事のストレスが週末を含む個人の時間を侵食しているうえ、女性の労働時間は増加している。こうした傾向を背景に、仕事後の時間が地雷原だというカップルが増えている。ストレスの多い仕事に多くの時間を費やしている人は、そのストレスを家庭に持ち込みがちだ。口げんかを始めたり、パートナーを無視したりする。研究者の言う「スピルオーバー(余波)」だ。ベイラー大学のドーン・カールソン教授(経営学)は、「子供や配偶者に大声をあげやすくなり、反感を買いやすくなる」と話す。相手がその影響を翌日の仕事に持ち込めば集中力や生産性が低下し、ストレスの悪循環に陥りかねないことが、カールソン氏らが2018年に実施した389組の研究で分かった。
仕事のストレスから家庭を守るヒント
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