【ロンドン】英国では、欧州連合(EU)からの強硬離脱を掲げるボリス・ジョンソン氏が次期首相に就任する見通しとなり、政界のエスタブリッシュメント(既存勢力)に波紋が広がっている。  フィリップ・ハモンド財務相などの閣僚らは、ジョンソン氏が23日に保守党の次期党首に指名されれば辞任すると表明した。議員の一部は、ジョンソン氏が「合意なき離脱」も辞さない構えであることを警戒し、離脱期限の10月末に混乱が生じるのを避けようと対策を練っている。  デービッド・ガーク司法相も辞任を示唆しているほか、閣外相の多くも辞任するとみられている。