3月下旬から株式や商品などリスク資産は潮目が変わったかのように反発した。欧米金融機関の業績や経済指標に「回復の芽吹き(Green Shoots)」を示唆するニュースが相次いだためだ。
野村證券では、米国など多くの国が今年後半に景気後退を脱するか緩和し、数ヵ月先行してリスク資産がリバウンドするとの予想を掲げてきた。ようやくその第一歩を踏み出した感がある。
為替市場では、金と円が最弱となり、次いで弱いのがドル、リスク通貨は軒並み上伸した(上図参照)。これは昨夏以降の為替市場の動きの反動といえる。