米大統領・議会選挙の結果がほぼ見えたところに、新型コロナウイルスワクチンの朗報が相次ぎ、株式相場は沸き立った。2021年は、経済が正常化へ漸進する一方、政策サポートも続く。株式は「金融相場+ワクチン相場」を見込む。
今後数カ月の短期では、北半球の主要先進国で冬場のコロナ感染拡大第3波が正念場となる。経済も、第1波によるコロナ禍からの回復が鈍化する場面で二番底リスクがくすぶる。
その中で、株式市場では、割安にとどまっていた景気敏感株・バリュー株の見直し買いと、値がさのグロース株の利益確定売りが錯綜しよう。この投資ローテーションの下では、手放しに気勢を上げにくい。それでも、古典的な感染モデルの示唆として、第3波は12月から年明けに峠を越え、投資ローテーションも2カ月程度がポジション調整のヤマとみる。