――筆者のグレッグ・イップはWSJ経済担当チーフコメンテーター ***  英国の新首相に就任したボリス・ジョンソン氏にとって、欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)とは、英国が世界に背中を向けることではない。むしろその逆だ。EUを離脱することで、英国は国家として、世界経済において一段と自由で新しい立場にあることを示す機会となる。  しかしながら、一つの国として世界に振り回される状況に身を置くことで悪い時期があるとすれば、今がまさにそうだ。ジョンソン氏らの運動に呼応して英国民がEU離脱を決めた3年前の国民投票から、世界経済は変化した。