米電気自動車メーカー、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)と同社の株主にとって、ついに現実を受け入れるときが来た。テスラが24日発表した4-6月期(第2四半期)決算は、売上高が63億ドル、調整後の1株当たり損益が1.12ドルの赤字となり、いずれもアナリストの予想を下回った。テスラの株価は時間外取引で大きく下落した。市場予想に届かないのは上場企業にとってもちろん良くないことだが、今回は通常の失望決算以上のダメージを同社に与えるはずだ。テスラ車への需要に陰りが出ているとの疑念が一段と強まるのは間違いない。テスラは先日、4-6月期の納車台数が9万5000台を突破し、過去最高を記録したと発表した。だがこれまで納車台数が最高だった2018年10-12月期に比べ、売上高では10%余り下回っている。