ドナルド・トランプ米大統領は30日、連邦準備制度理事会(FRB)に対し改めて金融緩和を促した。FRBは30・31日の2日間にわたる連邦公開市場委員会(FOMC)を開始。会合では利下げを決定するとの見方が強い。トランプ氏はFRBが大幅な利下げに踏み切るとともに、保有資産3兆8000億ドル(約412兆円)の縮小を即座に停止することを期待していると述べた。トランプ氏は資産縮小を「量的引き締め」と呼んでいる。FRBはフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を現行の2.25〜2.50%から25ベーシスポイント(bp)引き下げるとみられている。さらにインフレ率の低迷、貿易摩擦の激化、世界経済の減速といった懸念を背景に、年内の追加利下げを示唆するとの観測もある。