中国人民解放軍の香港駐留部隊は、暴動を鎮圧する訓練のもようを描いた3分間にわたるプロパガンダ動画を公開した。街頭での市民との衝突シーンを盛り込むなど、このところ香港で続いている市民のデモを想起させる内容だ。動画では、解放軍の兵士が「全ての結果は自己責任だ」などと叫ぶ場面や、街頭でのライフル銃の発射、ロケット弾での車の破壊、撤退する群衆へのガス弾の発射といったシーンが描かれている。軍を支持する人々のインタビューで締めくくられており、登場した若い女性は「中国人として非常に誇りに思う」などと述べた。香港の複数の大学の学生団体の代表で構成する組織のスポークスパーソンは「学生はこのプロパガンダ(政治宣伝)を恐れるようなことはない」と述べた。反政府派からは、この動画によってデモの実施を控えるようなことはないとの声も聞かれた。数日中にもさらなる抗議デモが予定されている。