炭水化物の摂り過ぎこそ肥満や不健康の原因。とはいえ白米や麺類は国民食で、「食べるな」と言われても我慢できないもの。でも安心してほしい。ここでは『医者が教える食事術2 実践バイブル』の中から、ご飯やラーメンなど避けるべきメニューを「食べてもOK」にする魔法のような裏ワザを紹介する。

医者が教える「太らないラーメンの食べ方」とは?

タンパク質と一緒に食べると
血糖値を下げるホルモンが出る

 糖尿病専門医である私は、白米、パン、麺類、甘味といった炭水化物(=糖質)の摂り過ぎこそ、血糖値を上げて肥満など不健康の原因になっているのだと何度も警告してきました。

 本連載でも、国民食であるラーメン、今の季節だと素麺や冷や麦が大好きな方は多いと思いますので、こういう警告を聞くとガッカリされたことでしょう。

 とはいえ、「炭水化物を絶対に食べるな」と言うつもりはありません。でも、炭水化物を食べるなら、一工夫を加えてほしいと思います。

 その原理や食べ方の詳細は『医者が教える食事術2 実践バイブル』で解説していますが、ご飯やパンなどの炭水化物は、タンパク質や脂質、食物繊維と一緒に食べることで血糖値の上昇が抑えられます。胃腸からの消化吸収が遅れるからです。*1 *2

 また、肉や魚などのタンパク質と一緒に食べると、インクレチンという血糖値を下げてくれるホルモンが小腸から分泌され効果がさらに増します。

 これは同じ炭水化物メニューである麺類にも当てはまります。麺単体ではなく、タンパク質、脂質、食物繊維などを一緒に食べたほうがいいのです。

 ラーメンなら、チャーシューがたくさん乗った麺がいいということです。そして、チャーシューと一緒に麺を食べてください。先に麺を食べるのはNG。どちらかというとチャーシューを優先させます。