一人暮らしをする人の割合が、激増している。2015年の国勢調査によると、単身世帯(一人暮らし世帯)の構成比は全体の35%にまで増加。40年にはその割合が39%に達するという推計もある(国立社会保障・人口問題研究所「2019年日本の世帯数の将来推計」より)。

 会社や学校などで嫌なことがあっても、家族との何げない会話によって忘れて元気になったという経験がある人も多いだろう。しかし、一人暮らしではそんな方法でストレスを解消するのもなかなか難しいはずだ。

 一般社団法人ストレスオフ・アライアンスは、全国の男女14万人(男女各7万人、20~69歳)を対象に、大規模インターネット調査『ココロの体力測定2019』を実施。その中で、家族との対話に関する詳細な調査を行っている。

 同調査によると、男女ともにストレスが低い人はストレスが高い人よりも「家族との対話」を行っている割合が高いことがわかった。

 そこで今回は、「家族との対話が多い人はストレスを抱えにくい傾向がある(反対に、家族との対話が少ない人はストレスを抱えやすい)」と考え、上記の調査から抜粋した、男女別の「家族との対話が多い都道府県ランキング」を見ていこう。

※集計期間は2019年3月6日~18日。調査機関は株式会社メディプラス研究所。

「家族との対話が多い」都道府県ランキング
1位は男性が宮崎県、女性は鳥取県

「家族との対話が多い都道府県ランキング【男性版】」1位は、宮崎県だった。家族と対話をしている人の割合は70.2%と、男性では唯一の70%超えとなった。2位は長崎県(実施率67.6%/以下同)、3位広島県(66.9%)となった。

 一方の「家族との対話が多い都道府県ランキング【女性版】」1位は鳥取県で、家族と対話をしている人の割合は86.3%だった。そして2位は鹿児島県(83.8%)、3位は秋田県(83.6%)となった。

「家族との対話が多い県ランキング【男性&女性版】実施率(%)は、小数点第2位以下を省略 拡大画像表示