「しかたなく家族と対話」で
ストレスが増幅する可能性も

 本調査では、家族との対話とストレスの関係についても調べている。男性と女性をそれぞれ、ストレスの多い人(高ストレス者)とストレスの少ない人(低ストレス者)に分けて、家族と対話している人の割合を算出。すると、記事の冒頭でも紹介したように、男性・女性ともにストレスの少ない人のほうが、家族との対話をしている人の割合が高いことがわかった。

 女性では、ストレスの多い人の「家族との対話」の実施率は67.2%なのに対し、ストレスの少ない人では84.6%。男性では、ストレスの多い人では49.5%に対し、ストレスの少ない人では66.0%だった。

 さらにこの分析で見えてくるのは、対話をしていれば必ずしもストレスが低減されるわけではないという点だ。ストレスが多い男性で、家族と対話をしている人のうち、44.1%が「しかたなく対話を実施」していると回答。つまり、したくもない家族との対話がさらにストレスを増幅させている可能性もある。

 さらに世代別に分析をすると、「しかたなく家族と対話」しているのは、男性は「さとり世代」「Z世代(2000年~10年生まれ)」が多く、女性では「団塊世代」「Z世代」が多かった。

「さとり世代」や「Z世代」はまだ若いため親をうっとうしく思うこともあり、親との会話を内心では煩わしいと考えているのかもしれない。一方「団塊世代」の女性は、会社を退職してずっと家にいる夫と“しかたなく”対話をして、ストレスをため込んでいる可能性もある。

 ストレス低減の観点からいうと、積極的に家族と対話をしたいと思える環境づくりが、対話の前に必要といえるだろう。

(本記事は一般社団法人ストレスオフ・アライアンスからの提供データを元に制作しています)

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