筆者のジョゼフ・スターンバーグはWSJ論説ページのエディターで、WSJ欧州版の政治経済コラムニスト ***  10週間前から続く香港での政治的混乱に関する議論の中で奇妙な意見の1つは、抗議行動はビジネスにとって悪いというものだ。真実はその逆に近い。この抗議行動は香港の経済的評価を守る最後のチャンスだ。香港市民への多大なコストとリスクを伴うが、市民は何が失われかねないのかを正しく理解している。  この大規模な行動が経済にとって何を意味するかについては混乱が見られる。一連の抗議行動はそもそも混乱を引き起こすことを意図している。