10週間前から続く香港での政治的混乱に関する議論の中で奇妙な意見の1つは、抗議行動はビジネスにとって悪いというものだ。真実はその逆に近い。この抗議行動は香港の経済的評価を守る最後のチャンスだ。香港市民への多大なコストとリスクを伴うが、市民は何が失われかねないのかを正しく理解している。この大規模な行動が経済にとって何を意味するかについては混乱が見られる。一連の抗議行動はそもそも混乱を引き起こすことを意図している。今週起きた空港の封鎖は、香港への渡航がここ数週間減少していることを思い出させた。さまざまな会合が中止または延期されている。これが香港にとって良いなどということがあり得るだろうか。この小さな区域はよその人々の仕事を支援すること、つまり貿易と金融のハブや中継地の役割を果たすことを主要業務としてきた。香港の評判への打撃はこれだけにとどまらない。従業員に通勤させるだけで危険を伴うことを歓迎する企業はない。従業員向け安全情報を頻繁に更新したい企業もない。香港では両方の対応を強いられる企業が増えている。
【オピニオン】香港の経済的価値を知るデモ参加者
真の危険は、香港の法の支配に中国政府が打撃を与えることだ
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