映画・寅さんの
“聖地”をめぐる

「学生時代は、映画の寅さんが早口でまくし立てる日本語をほとんど聞き取れなかったのですが、今では聞き取れるようになり嬉しいです」(馬さん)

 馬さんは、現在、中国からエンジニア人材などを日本全国の企業へ紹介している。元々日本が好きなため、最近、出張で訪日すると寅さんの映画で登場した場所を訪れるのが楽しみだという。

 東京へ来たら、柴又へも頻繁に立ち寄り、先日は、今年リニューアルオープンした「山田洋次ミュージアム」へも行くことができたと喜んでいた。

 その寅さんが、今年12月末に “復活”する。22年ぶりに新作映画が公開されるのだ。

「映画を見るためだけに日本へ行こうかと考えています。日本の映画館で見たことないので、日本の映画館で寅さんを見たいですね」(馬さん)

 馬さんは、昭和の日本は実体験していないが、昭和の日本の価値観や日本人は身近に感じると話す。

 80年代に学生時代を過ごし、当時買いたかったが買えなかったモノや、見聞きした強烈な思い出が今、経済的に豊かになった日本好きな中国人たちを大人買いへと走らせているのかもしれない。

(筑前サンミゲル/5時から作家塾®)