一部のハイテク大手は自社株買いを減らしているが、一部はまさに始めたところだ。S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズのデータによると、4-6月期(第2四半期)には自社株買いが急激に落ち込んだ。S&P500企業が自社株買いに充てた金額は約166億ドル(約1兆7600億円)と、1-3月期(第1四半期)から20%減少し、前年同期を13%下回った。主因となったのはハイテク大手のアップル、オラクル、シスコがの減少だ。自社株買いは3社合わせて294億ドルと、前期から26%減少した。3社はそれまで多額の自社株買いを実施しており、支出額は各社のフリーキャッシュフローを優に上回っていた。そのため減速に意外感はない。だがハイテク業界には他にも、資金が潤沢な上に、支出を維持する手段と動機を持つ企業がある。
米ハイテク大手の自社株買い、まだ道半ば
有料会員限定
あなたにおすすめ