アルゼンチンで10月下旬に実施される大統領選の最有力候補であるアルベルト・フェルナンデス元首相は、短期債務借り換えについての政府の新たな計画は、自国が事実上、債務不履行(デフォルト)に陥っていることを示すとの見方を明らかにした。信用危機で同国債に対する民間需要は吹き飛んでいる。フェルナンデス氏は選挙を前に外国メディアとの初のインタビューに応じ、「アルゼンチン債に投資する人も、それを払える人もいない」とした上で「アルゼンチンは事実上、隠れたデフォルト状態だ」と話した。マウリシオ・マクリ大統領率いる政権は今週に入り、全ての短期国債の支払期日を一方的に延期し、国際通貨基金(IMF)と債務再編を巡り交渉する意向を示した。