ディープフェイク技術を駆使して、有名な映画の一場面などに自撮り写真をはめ込む中国製のアプリが登場し、瞬く間に人気を博している。その一方で、プライバシーやなりすまし犯罪への懸念がユーザーの間で急速に高まっている。「ザオ(Zao)」と呼ばれるそのアプリは8月30日にリリースされ、中国内のダウンロード回数でトップに踊り出た。ユーザーは、映画やテレビ番組などに登場する俳優の顔の部分に自撮り写真をはめ込み、本物そっくりの画像を作ることができる。中国のソーシャルメディア上では最近、映画「タイタニック」のレオナルド・ディカプリオや人気ドラマ「ゲームズ・オブ・スローンズ」のキット・ハリントンなどに成り代わったユーザーの画像が多く出回っている。