米連邦準備制度理事会(FRB)が4日公表した地区連銀景況報告(ベージュブック)によると、関税や貿易政策を巡る懸念はあるものの、景気の拡大が続く中、企業は景気の先行きに対して依然楽観的であることが示された。7月後半から8月にかけて、経済活動と雇用は穏やかなペースで拡大した。この夏序盤からの賃金は「わずかからまずまず」の伸びとなり、物価の上昇もわずかだった。報告書では、「関税と貿易政策を巡る不透明感は引き続き懸念されているが、大半の企業は近い将来の景気見通しを依然楽観視している」と述べた。ほとんどの業種で景気は拡大したものの、農業は依然として弱く、製造業の活動は前期からやや低下した。この指摘は、 米供給管理協会(ISM)が今週発表した報告書で、8月の製造業活動の縮小が示されたことと一致した。