英国はようやく、欧州連合(EU)からの離脱(ブレグジット)に関する決断に向けた軌道に乗ったようだ。ただ、残された時間は短い。議会が依然としてこう着状態にある中、ボリス・ジョンソン新首相はこの問題での決断を強いている。それが意味するのは、英国民が煮え切らない議員たちに指示を与えるための最善の手段は、議会を刷新するための選挙だということだ。英国の政治は、ブレグジットをめぐる2016年の国民投票以降、ほぼマヒ状態となってきた。それは議会が主としてEU離脱を望まない議員によって構成されているからだ。テリーザ・メイ前首相は国民投票の結果に議会を合わせる機会を逸した。メイ氏やその他の諸政党が、英国が直面する最大の問題以外のあらゆる課題を争点として2017年の選挙を戦ったからだ。
【社説】英総選挙はブレグジット決着のチャンス
有権者は議会に方向性を再び示す機会をようやく得られそうだ
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