独ハンブルクのデータ保護当局は、米フェイスブックが「メッセンジャー」アプリの音声テキスト変換機能でドイツのユーザー5人の音声を本人に知らせずにテキスト変換したことについて、欧州連合(EU)の一般データ保護規則(GDPR)の違反に当たるかを調査している。フェイスブックの広報担当者は、音声テキスト変換機能は米国のユーザーにのみ提供されていたが、EU諸国のユーザー48人の音声メッセージが人工知能(AI)によって文字起こしされ、人の目で点検されたと明らかにした。同機能をオンの状態にしていた米国のユーザーにメッセージが送信されたために起きた可能性があるという。フェイスブックは欧州本社をアイルランドに置いているため、通常であればこの問題は同国の規制当局の管轄となる。だがアイルランドのデータ保護委員会の報道官によれば、音声テキスト変換サービスはフェイスブック・アイルランドではなく親会社が運営しているため、EUのいずれの当局もGDPRに基づいて同サービスに関する調査を実施できる。
フェイスブック、データ保護違反で独が調査 音声テキスト変換
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